ヘアスタイルを作ると言うことにおいて、基本的な切り方や巻き方、塗布の工程がありますが、あくまでも基本。
そこから、コンテスト等での展示作品となればまた別物だったりする考え方も、今ではオーソドックスに営業に落とし込んで使ってるケースのサロンは多くなってる感じ。
実際カット技法だけでも多数の技術者が世界各国にて考案、実践しているわけでそこには、上手いや下手をと言う概念は無く、完全に好みや価値観の違いになるのでは?と思ったり。
同じ「絵」と言うカテゴリーでも、油絵や水彩画、はたまた、水墨画のタッチが異なる事。
格闘技や空手等も流派は各々。
書道に関しては流派もあれば、同じ文字自体に楷書や草書…どれが好みかはその人次第。
正直上手い下手で甲乙つけることが出来ない部分というのがあることも事実なんですよね。
もちろん、書道で同じ手本で同じ用紙と同じ筆、同じ墨汁を使って書き上げた場合の上手い下手は当然ながらあります。
絵も同じく、同じ絵の具、筆、用紙使う場合は各々に甲乙はあります。
ただ、どうしても同じ頭骨格、毛量、長さ、癖…それぞれの違いがあるヘアーデザインにおいては、完全に手本となる参考画像に寄せて行けるかと言うとそうでもありません。
*もちろん、ベースが同じ型のウイッグ(マネキンの首)ならば話は別ですが。
そして、そこに落とし込む技術として培われてる良く言えば「我流」。
技術者の好みと似合わせの使い分けがあったりします。
絵を書くことで例えれば、クレヨンを使うか絵の具を使うか…さらに、絵の具のメーカーならば何処のをどう使うのか的な感じで。
なので、毛量が多い分多くすく(セニング)を得意としたスタイルを作り上げる方もいれば、シザーではなく、レザーカットのみでヘアデザインを作り上げる方もいますし、量を取らない方がベストで仕上げる方もいます。
その判断と、お客様とご相談でなりたいスタイルに近づけて行くパターン。
正直本当様々なサロンが多い分、様々なサロンがそれぞれに特色ある技術を提供していると思います。
また、同じ技術者がひとつのヘアスタイルを作れば、どうしても似たデザインになってしまう現象もあります。
これは、先ほどの我流に繋がる要素でもありますが、漫画で例えれば、内容の違ったストーリーなのに、イラストのタッチで作者が分かってしまうみたいな…良い意味でも悪い意味でも。
不思議なもので、なかなか髪を切ると言うことも簡単そうで奥が深かったりします。
もっとも簡潔に言えば、ラーメン屋さんの味の好みくらい、令和時代のヘアサロンの選択肢は大きく幅広いと。
そんな事をふと思った2021年仕事初めでした🍀
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